ぼくは論文を読みつづけることで妻に見つけてもらえた〜何かひとつのことに没頭せよ〜

妻と僕でハートマーク その他・日々雑感

pharmasahiroです.

今日は妻との馴れ初めを初めて公開します.赤裸々に.

きっかけは2016年.とある書籍の執筆

これまでにいくつかの書籍を執筆する機会をいただいておりました.
2016年にもとあるポリファーマシー本を共同で書こうというお話をいただき,
「喜んで執筆させていただきます」と快諾し筆をすすめておりました.

…が,実はその原稿がなかなかに難産な代物でして…

わたしは脂質異常症と便秘症に関する薬物療法を担当しておりました.

上記薬剤たちの最新で妥当なエビデンスをまとめ,
それらにもとづいて高齢患者,多剤併用患者に対するアプローチを読者にアドバイスする,
というスタンスの原稿だったのですが,

「薬の実践的な使い方だけじゃなくて,開発経緯等も織り交ぜて原稿を書いて欲しい」

という無茶振りをされたわけですよ…

「ん?開発経緯??」

薬の使い方に関するエビデンスを追うことだけでも精一杯なのに,そういった小ネタ的なコンテンツも投入せよって…
なかなか思うように筆が進まず,
案の定締め切りギリギリまでパソコンと論文と各種資料とをにらめっこしておりました.

と,締め切り間近で思わずぼやいてしまいましたよ.
共同執筆者の一人である青島先生はこのボヤきをえらい気に入ってくださりましたが(笑

ようやく脱稿!すると目の前に婚活サイトの紹介が…

そんなこんなで七転八倒しつつ,なんとか締め切りギリギリで原稿が完成し,メールに添付して送信.
よっしゃー!ひと仕事終わったー!!ビール飲むかー!!!

とツイッターで呟いて席を立とうとしたらふとタイムラインに,

「○アーズで理想の恋人探しを!」

という広告が流れてきたんです.

 

 

…そして気づいたらクリックして会員登録してました.

 

 

ね?もうアホでしょ?(笑

なんというか,人間限界まで頭使ってヘロヘロになると自分でもわけわからん行動するなぁと後から思い返せば返すほど笑えてきますよ.

しかもこのサイト,男性は半年分の利用料を先払いしないと全機能が使えなかったんですよね.それもクレジットで即決で支払ってました.確か1万円ちょっと.本当,自分でもびっくり.

本気で癒しが欲しい,なんて考えていたのやもしれません.

くそまじめなプロフィールとヤバイ画像でフィルタリング!

ただ,ここでも他の人と同じようなことはしないでおこうと思ったのがわたくし.

「どうせならめちゃくちゃ真面目なプロフィールを書いてやろう!プロフィール画像もめちゃエッヂが利いたやつにしよう!!」

と考えたんです.

だから,職業に薬剤師と書くだけじゃなくて,

・趣味は論文を読むことです!
・ネットで論文抄読会も開催してます!!
・NPO法人の共同代表もやってます!!!
・真剣に将来のパートナー探してます!!!!

…あとは適当,とかなんとか.

まぁとっつきにくいというか真面目真面目した自己紹介文を延々と書いたんですよね.運営側からすれば「出会う気あるのかこの人?」と心配されるレベルで.

でもこれはちゃんと目的が明確で,

・婚活とはいえある種の出会い系サイトなんだから,当然サクラだったり良からぬ考えを持った人間はいる
・そういう迷惑な人間が寄り付かないようにしたい・サクラではないけれど軽い気持ちで近寄るウェイウェイな輩を遠ざけたい
・本気な人間だけに刺さって欲しい

という,自己満足も自分勝手も甚だしい思いでサイトに登録した訳です.みなさんここ笑うとこですよー.

極めつけはプロフィール画像に選んだのがこの自撮り写真.

 

 

 

 

 

 

 

…ね?!誰も寄り付かないでしょ?!(笑

薬剤師ならぬ○クザでしょ?!!

いやぁもう本当に酔狂の所業でした.

どこまでもイかれた自分を婚活サイトに載せて果たして結果は如何に?!!!

妻と出会ったんじゃない,妻がぼくを見つけて「夫にする価値のある人間だ」と認めてくれた

婚活サイトを始めて1週間ほど経ったころでしょうか.突然,

「プロフィール見て興味が湧きました!よかったらお友達になりませんか?!」

的なメッセージをもらったんですよね.嘘くせー.

 

…それが今ぼくの隣にいる妻です.

 

最初は自分もかなり警戒していて,軽い冷やかし屋ではないことを確かめるべく,

メッセージをもらった当初から自分の仕事やJJCLIPのこと,医療のこと,薬剤師のことなどかなり熱く語ったんですよね.メールで.

正直ドン引きされてもいいや,刺さらなかったらハイそれでさようならでもいいやと思ってたんです.

実際同時進行で数人の女性ともメッセージのやりとりをしていましたが,妻以外の女は初っ端ですぐに去って行きました.よかったよかった.

ですが,そこが妻のすごいところ.

「へー面白そう!JJCLIP聴きたいからURL教えてください!」

って返事がきたんですよ.

出会う前から,また顔も声も知らない相手なのに.

 

…こっちがドン引きしました.妻よ,ごめんね.

 

でも同時に素直に嬉しかったですね.

今までは薬剤師や看護師,医師や学生さんたちにはJJCLIPは好評をいただいていたのですが,一般人には当時も今もまだまだ全然地名度が高くない or まだまだ敷居が高くてとっつきにくいのかなと思っていたのですが,

蓼(たで)食う虫も好き好きもみたく(妻よごめん,2回目),刺さる人には刺さるんだなぁってプチ感動しました.

「JJCLIPちょっとだけ聴けました!中身はぜんぜん分からなかったけれど,楽しそうに配信していていいですね!(中略)今度会いませんか?」

 

キター♪───O(≧∇≦)O────♪

 

という訳で行ってきましたよ,会ってきましてよ.

妻の出身である千年の都へ.

初出会いかつ初デートは三千院.当時は10月初旬でまだ紅葉には程遠い季節だったのですが,緑豊かで風情のある風景に心癒されましたね.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼過ぎから夜中まで,話の話題は尽きず.

二人でいるとあっという間に時間はすぎて,とても楽しい時間を過ごせました.

「ネット婚活なのにこんな短時間で,こんな人と出会えるもんなんだなぁ」

と内心びっくりしつつ,

「これもまた一つのご縁だろう.うん,告白しよう」

と思ったんです.

超短絡的.危なすぎ.

でも,結果として妻も即OKでした.

婚活サイトで出会って3週間,あの時の酔狂が今の家庭に繋がるなんて,後から何度振り返っても摩訶不思議です.

まるでJJCLIPが一瞬で立ち上がったみたい.

そこからはあれよあれよとサクサクと話が進み,年内には妻のご両親にご挨拶,年明けには正式に婚約の儀礼,挙式会場の予約,結婚指輪作りと凄まじい速さで物事が進みました.

そして,2017年5月に入籍,今の住まいに妻を迎えつつ,ここでの生活が慣れたところで11月に式をあげました.

もう,あっという間.

あんなふざけたプロフィールだったのに.

本当,出会ったというより,

『妻に自分を見つけてもらえた・夫にする価値のある男だと認めてもらえた』

という表現の方が適切かなとも思っています.

何かひとつのことに没頭すると他にもいいことがあるんじゃないか?

ノロケ話だけじゃなんともつまらないと思いますのでこの記事のオチを.

ぼくは論文を読もう,そしてEBMを実践しようと恥もへったくれもなく自ら手と声をあげました.
なんの実績もない素人がいきなり,それこそ狂いの極みみたいなことを言い出したんです.

でもそんな自分の発言に気づいて,賛同してくださった青島先生と桑原先生のおかげでJJCLIPが立ち上がりました.
そこからは二人の,そして聴いてくださる視聴者の皆さまががっかりしないように,必死になって論文の読み方を勉強して,
「愉しい抄読会にする」という目標のためにがむしゃらに動いておりました.

その過程でいろんな人とご縁ができて,そしていくつかの雑誌で取り上げてもらい,書籍も書かせて頂いて,

そして妻に見つけてもらえるきっかけまで得られました.

人生何が起こるかわかりません.

だから,皆さんにもぜひ提案したい.

なんでもいいから,ビビッときたものに誰よりも熱狂しよう,と.

それが,いつかどこかで誰かに気づいてもらえるのやもしれません.誰かとコラボできるのやもしれません.

点と点の繋がりは予測は全くできないですが,それでも,何か一つのことに没頭してはいかがでしょうか.

今日はここまで.
それでは▽