新薬情報:モビコール®︎配合内容剤|ようやく日本でも世界標準の便秘治療薬が使えるようになります

快腸快便 消化器
快腸快便

pharmasahiroです.

..コホン.取り乱しましたね.

今日は珍しく新薬情報について.

ようやく外来便秘治療でポリエチレングリコールが使えるようになります

ここ数年で便秘症治療薬がいくつも承認されるようになってきております.

そんな中,日本でもようやくポリエチレングリコール(PEG)が治療薬として認可されました.

モビコール®は,主成分のポリエチレングリコールの浸透圧効果により,腸管内の水分量を増加させます.その結果,便中水分量が増加し,便が軟化,便容積が増大することで,生理的に大腸の蠕動運動が活発化し,排便が促されることを期待した薬剤です.

本剤は,海外において欧州を中心に MOVICOL の販売名で既に販売されており,慢性便秘症の患者様に広く使用されています.また,ポリエチレングリコール製剤は,小児においては英国のNICE(National Institute for Health and Care Excellence)のガイドライン,成人においては世界消化器病学会(World Gastroenterology Organisation)のガイドラインなどで使用が推奨されています. 引用

具体的な用法も引用から添付しておきます.

効能又は効果慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)
用法及び用量本剤は、水で溶解して経口投与する.通常,2歳以上7歳未満の幼児には初回用量として1回1包を1日1回経口投与する.以降,症状に応じて適宜増減し,1日1~3回経口投与,最大投与量は1日量として4包まで(1回量として2包まで)とする.ただし,増量は2日以上の間隔をあけて行い,増量幅は1日量として1包までとする.通常,7歳以上12歳未満の小児には初回用量として1回2包を1日1回経口投与する.以降、症状に応じて適宜増減し,1日1~3回経口投与,最大投与量は1日量として4包まで(1回量として2包まで)とする.ただし,増量は2日以上の間隔をあけて行い,増量幅は1日量として1包までとする.通常,成人及び12歳以上の小児には初回用量として1回2包を1日1回経口投与する.以降,症状に応じて適宜増減し,1日1~3回経口投与,最大投与量は1日量として6包まで(1回量として4包まで)とする.ただし,増量は2日以上の間隔をあけて行い,増量幅は1日量として2包までとする.

日本の便秘治療ではあまり耳馴染みのないPEGですが…

このPEG,日本では馴染みのない人もいるのやもしれませんが,
世界的には便秘治療薬の第一選択薬として確固たる地位を築いている薬剤なんですよね.

詳しくは下記の共著にも書かせていただきましたが,

例えば20研究2,233人の成人を対象としたシステマティックレビューでは,
PEG3350もしくはPEG4000プラセボと比較して2.34回/週ほど自発的な排便回数増加効果があります
[1]
米国消化器病学会からも「Strong recommndation,High-quality evidende」と評されています
[2]

ちなみに今回承認されたモビコール®︎はPEG4000に電解質を加えた製剤です.
小児の便秘症に対しても適応があり,かつエビデンスも報告されております[3]

副作用にはどんなものがある?

主な副作用に下痢と腹痛があるようです.
副作用というか,効きすぎたことと単なる初期反応のようにも思えますが…

きになる流通開始時期や薬価は?

どちらもまだ未定のようです.
早く市場に出て欲しい薬剤で,かつあまり高価ではないといいのですが…

 

新薬に対しては慎重な姿勢であったわたくしですが,
こういった,いわゆる「ドラッグラグ」を解消するような薬剤であれば,
早く患者さんの手元に届いて欲しいなと思う次第でございます.

詳細がわかり次第,
記事は更新いたします.

今日はここまで.
それでは▽

参考文献

[1] Belsey JD, Geraint M, Dixon TA. Systematic review and meta analysis: polyethylene glycol in adults with non-organic constipation. Int J Clin Pract. 2010;64(7):944-55. PMID: 20584228
[2] Ford AC, Moayyedi P, Lacy BE, et al. American College of Gastroenterology monograph on the management of irritable bowel syndrome and chronic idiopathic constipation. Am J Gastroenterol. 2014;109 Suppl 1:S2-26. PMID: 25091148
[3] Gordon M, Macdonald JK, Parker CE, Akobeng AK, Thomas AG. Osmotic and stimulant laxatives for the management of childhood constipation. Cochrane Database Syst Rev. 2016;(8):CD009118. PMID: 27531591