その道ひと筋では何も生まれない〜百姓的に仕事をこなして創造性をアップさせよう〜

イノベーション 書籍紹介
イノベーション

pharmasahiroです.
えらい長いこと積ん読していた本をようやく読み終えました.

100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影

20世紀に誕生し,タイトル通り1世紀にわたり数学者を苦しめた難問「ポアンカレ予想」を解いたロシア(旧ソ連)の数学者,グレゴリー・ペレリマン博士とポアンカレ予想を巡る幾多の数学者の物語を描いたノンフィクション作品です.
もともと数学好きと言うものあって,大学院生時代(の終わりがけ)に購入したものではあったのですが,いかんせん仕事だの他に興味が移るなどして,引っ越しをしてもずっと本棚に眠らせてしまっておりました.

もちろん数学好きといっても専攻している訳でも何かアイディアや数学的技術に優れている訳では決してありませんので,
ポアンカレ予想とは何か,その証明の詳細はどんなものなのかについて自分は語ることはできません.

ただ,本の中で非常に感銘を受けたのは
「ポアンカレ予想はトポロジーと言う分野の問題にも関わらず,それとは異なる領域の数学的手法や果ては物理の世界の”言葉”(数学は一種の言語であるとの記述もありました)を用いて証明がなされていた」

というところでした.

その道ひと筋では何も生まれない

ここで自分がピンときた(正確には思い出した)のは,
先の5/19に当法人の総会・ワークショップを名古屋にて開催した際,
その懇親会の三次会で青島先生がおっしゃった一言でした.

「その道ひと筋では何も生まれない」

ある分野だけに特化した専門家は確かにそれだけで優れた方ではありますが,
そこを突き詰めるだけでは何も新しい価値は創造できない.

と自分は理解しております.
(注意:もうべろんべろんに酔っ払っていたのでこのあたりはほとんど記憶に無いです.間違っていたらごめんなさい)

もちろんこの考えには論理に飛躍はあるでしょうし,
何を持って”その道”だの”ひと筋”だのが定義できるのかというご批判はあるでしょう.
当然,専門家の方々を侮蔑しているつもりもありません.

異なる点どうしがどこかで繋がることで新しい価値が生まれる

しかしながら,その厳密さはさておき,
何か新しい価値を生み出そうとするなら,
一つの物事を突き詰めるだけではなく,
異なる分野の叡智を”接続する”(connectする)という営為が,
やっぱり必要だなぁと改めて感じたのです.

ただし,
「点と点の繋がりは予想できない」というかの故スティーブ・ジョブズ氏の言葉通り,
未解決の難問を解いたり,新しい価値を想像したりしようと”意図的に”,もしくは”ここがうまく繋がるだろう”と踏んで行動することも,
自分の人生設計上は必要かとは思いますが,それを百発百中で予言することは極めて困難でしょう.

未来はどんな風になるのか本当によくわかりません.
だからこそ,自分が今取り組んでいること,自分が好きなこと,自分が無我夢中でのめり込めるものなどを一つ一つ大切にしようとも思います.
やがて,それらが何かの拍子に接続して,面白い何かが生まれてくるんじゃないかと,密かに期待しながら.

今日はここまで.
それでは▽