肝硬変患者で糖尿病を合併している場合,どう治療すればよいのでしょうか?

気になった臨床疑問についての覚え書き

参考論文
Garcia-compean D, Jaquez-quintana JO, Gonzalez-gonzalez JA, Maldonado-garza H.
Liver cirrhosis and diabetes: risk factors, pathophysiology, clinical implications and management.
World J Gastroenterol. 2009;15(3):280-8.
PMID: 19140227
http://www.wjgnet.com/1007-9327/full/v15/i3/280.htm

[内容まとめ]
・肝硬変患者では最大96%に耐糖能に問題があり,またその30%は糖尿病と診断されている
・肝硬変も糖尿病もお互いがお互いの発症や増悪に寄与している可能性がある
・血糖降下薬はそのほとんどが肝代謝.したがって,使用の際には低血糖により注意が必要
・メトホルミンは乳酸アシドーシスのリスクのため使いにくい
・チアゾリジン(本邦ではピオグリタゾン)が安全に使えるのかもしれない
・もしインスリンを使うなら入院管理下がよいだろう
・肝移植をすれば肝硬変患者の2/3が耐糖能が治癒する
とのことです.

では治療にはどんな薬が良いのでしょうか?
残念?なことに,現在のところこれと言った明確な指針があるのかというと,そういうわけではないようです.

ただし,以下のように症例報告ではあるものの,国内での知見も有ります.

DPP‐4阻害薬・α‐グルコシダーゼ阻害薬の併用が 血糖コントロール改善に有用であった肝硬変合併糖尿病の4例
http://www.tokushima-med.jrc.or.jp/hospital/14/2016pdf/014.pdf

余談ですがこちらも一読しておくと良いかもしれませんね.

肝硬変に伴う糖尿病(肝性糖尿病)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo/51/3/51_3_203/_pdf

引き続き,このテーマも追ってゆこうと思ってます.

今日はここまで.
それでは▽

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