透析患者がインフルエンザを発症したらどうしましょう?

【私的背景】
先日,透析患者さんのインフルエンザの治療に関してしどろももどろになることがありましたのでここにまとめます.

【腎臓病の患者さんにオセルタミビル?】
オセルタミビルの添付文書には「CCr ≦ 10ml/min以下の患者への安全な推奨用法は確立されていない」とあります.
これだけに基づい考えると,透析患者へはオセルタミビルは投与できないのではないかという結論になりそうです.

【それだけでいいの??】
しかしながら,ワクチンの接種の有無は問わず,目の前で発熱等でしんどい思いをしている患者さんにたいして,
ほとんど何もできないというのはどうにも歯がゆい思いがあります.

本当に,透析患者さんには何もできないのでしょうか.

【限られた情報ですが。。。】
それなりにネットで検索していると,こんな報告をみつけました.
血液透析患者のインフルエンザウイルス感染に対する,オセルタミビルの治療的,予防的投与の有効性,安全性に関する検討
これによると,この中でもさらに英文論文を引用しているのですが,

「オセルタミビルは血液透析患者へは透析後に1capを一回飲みきりでよく,服用後は2度血液透析を行なっても血中濃度は十分に維持できた」

とあります.

ほうほう.

これは知りませんでした.
実に,面白い.

ということは,普段からオセルタミビルはかなり腎排泄の恩恵を受けているということでしょうか.

薬物動態,実に面白いものですね.

【得られた新しい選択肢】
「血液透析患者への抗インフルエンザ薬投与を考えるとき,選択肢の一つとしてオセルタミビル75mgを1capを一回飲みきる」

ことを考慮.

今日はここまで.
それでは▽

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