腎臓が悪くなっている患者の血糖コントロールはどれくらいが妥当?

高齢・加齢に伴うものや,基礎疾患,並存疾患のために腎機能が低下してしまった患者の血糖値はどれくらいに制御することが妥当なのでしょう?
現場で患者さんと向き合っていると,どこかで突き当たる疑問に思えます.健常人と同じような数値目標を掲げるのが良いのか,もしくはもっと厳格に,または緩やかなコントロールがいいのでしょうか.

さて,ではいつも通り思考を巡らせて見ましょう.

P: 腎機能が低下していて血糖値が高めの患者(糖尿病の確定診断の有無にかかわらず)
E: 厳格な血糖コントロール
C: 緩やかな血糖コントロール
O: 死亡,透析リスク?

UpToDateで検索してみると,当該疑問に合致する項目を見つけることができました.

〜透析前腎臓病または末期腎不全を伴う2型糖尿病患者における高血糖のマネージメント〜

GOALS OF THERAPY

Nondialysis CKD patients

The A1C target that is associated with the best outcome in predialysis chronic kidney disease (CKD) patients has not been established. Target A1C levels should be tailored to the individual, balancing the improvement in microvascular complications with the risk of hypoglycemia. For most predialysis CKD patients, we suggest using an A1C target of approximately 7 percent, although the risks and benefits of targeting this goal are uncertain.

For patients who are relatively young (≤50 years) and have no other significant comorbid conditions, we suggest using an A1C goal of 7 to 7.5, rather than higher values (Grade 2C).

For older patients (ie, >50 years) who have multiple comorbid conditions, we suggest using an A1C goal of 7.5 to 8, rather than lower values (Grade 2C).

…ふむ,どうも腎臓機能が低下している患者への血糖コントロールの指標は,まだこれといった統一目標値なるものが確立されていない模様です.

『身近な疑問でも,一つ一つていねいに拾い上げて,言葉を補って掘り下げることで初めて,見えてくるものがある』

そんなふうに思います.

今日はここまで.
それでは▽

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