高齢2型糖尿病患者へのメトホルミンはどこまで安全?

ご高齢の2型糖尿病患者のケアにはいつも苦渋します.
今回は改めて,現在の知見をまとめておきましょう.

【UpToDate】
〜Treatment of type 2 diabetes mellitus in the older patient〜 metforminの項では,

・メトホルミンは、低血糖のリスクが低いため、ほとんどの高齢者において、初期治療としてメトホルミンが推奨される.
・使用のための安全な腎機能レベルは,計算された(または推定された)糸球体濾過率(GFR)> 
30 mL /分が示唆されている.
・推定GFR(eGFR)≧ 60 mL /分の患者については、全用量を処方する.
・eGFRが30 〜 60 mL /分の患者では
用量を半減させる(1日当たり1000 mg以下).

・体重減少および胃腸の副作用の有無によって使用は制限され得る.
・通常、毎日500 mgから開始し,胃腸の副作用を最小限に抑えるために数週間にわたってゆっくりと用量を増加させる.
(ただしこれらの減少した用量で治療有効性または安全性を確立する研究はほとんどない)

【これ以外の論文情報】
Efficacy and safety of metformin in the management of type 2 diabetes mellitus in older adults: a systematic review for the development of recommendations to reduce potentially inappropriate prescribing.
BMC Geriatr. 2017;17(Suppl 1):227.
Schlender L, Martinez YV, Adeniji C, et al.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29047344

This study highlights the lack of good quality evidence on the risks and benefits of metformin for the management of DM2 in older people.

【感想と明日からの方針】
高齢患者ではどちらかというと推奨されにくそうな薬剤ですが,押さえるべきとこをきちんと外さなければ(3〜6ヶ月毎に血清クレアチニンおよびeGFRの測定:ここが難しいといえばそうかもしれませんが),しっかり安全に使用できるのではないかという印象です.

効果だけではなく,患者の状態によってどんな有害事象が現れうるのか,そちらの方面ももっと勉強しようと思う次第です.

今日はここまで.
それでは▽

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